銀行や証券会社等の金融機関で働く女性にとって、キャリアアップをする法はいろいろあります。その中の一つに、資格を取るという方法があるのです。資格ならなんでもいいということではなく、金融機関で働く人に必要な資格があります。それは、証券外務員の資格です。証券会社の社員であればもちろんのこと、今は銀行で働く人も一種証券外務員の取得を目指す人が増えています。これまで、銀行ではあまり複雑な投資信託を販売することは少なかったようです。簡単な金融商品に関する知識のみを問う、特別会員向けの証券外務員を取得しておけば問題ありませんでした。しかし、近年はデリバティブの仕組みを組み込んだ投資信託が数多く開発され、銀行の窓口でもそういった投資信託を盛んに販売するようになってきたのです。当然、複雑な投資信託の販売を窓口に行うためには、顧客に対して十分な説明を行う必要があるため、専門知識が必要となります。証券外務員一種は、そういった金融商品の販売にも対応したもので、これを取得することで自分の仕事の範囲を広げることができるはずです。また、証券会社で働いている女性も、証券外務員一種は重要でしょう。これを取っておけば、株式等の信用取引業務にも関わることができるようになります。試験は選択式の問題なので、深く理解する必要はありません。しかし、高度に専門的な範囲まで含めて、基本的な知識が問われます。ある程度真剣に勉強する必要はありますが、合格すれば自分の活躍の場を広げる役に立つでしょう。